⚠️ この記事は、第43話「殿下の刀狩り」の放送前に公開する見どころ解説です。あらすじをもとに、物語の展開にも触れています。
第43話「殿下の刀狩り」では、佐々成政の処罰をめぐる話から、民の刀や武具を取り上げる「刀狩り」へと物語が進みます。
もう一揆を起こさせたくない秀吉。けれど、民が刀を持つのは、戦うためばかりではありません。家族や暮らしを守るために、手放せないものもありました。
そんな民の事情を前に、秀長と秀次はどう向き合うのでしょうか。
前回は、兄を支えつづけると気持ちを新たにした秀長。今回は、その決意が実際の行動に表れてきそうです。民の声に悩む秀次の姿とあわせて、見どころを紹介します。
この記事でわかることはこちらです👇
- 佐々成政の切腹をめぐり、秀長が訴えること
- 刀狩りに秀次が反対した理由と、秀長の提案
- 刀を隠し持っていた民の事情と、秀次の苦悩
- 利休が積み上げる饅頭に込めた忠告
- 秀長の対応と、それを見た秀次の気持ち
豊臣兄弟!第43話:佐々成政の切腹で、秀長の願いは届かず
前回、家康と利家の嘆願書を差し出し、成政への寛大な処分を求めた秀長。けれど、その願いは届きませんでした。
秀吉の決定に、秀長が訴えること
秀長は、秀吉が佐々成政に切腹を命じたと知ります。
問いただされた秀吉に代わり、秀次が説明したのは、肥後の一揆を成政自身が扇動していたということでした。
自分に逆らった以上、許すわけにはいかないと考える秀吉。一方、秀長は、成政をかばった家康たちの立場にも目を向けます。
ここで切腹させれば、助命を願い出た人たちの顔も潰してしまう。秀長はそう訴えますが、秀吉の考えは変わりません。
成政一人の処罰が、ほかの大名との関係にも響いてくる。秀長は、そこまで気にかけているのですね。
成政が最後まで見せる、戦への思い
尼崎の法園寺で成政と向き合う秀長。成政は、一揆を扇動したことを認めます。
成政が示したかったのは、日の本ではまだ戦が終わっていない、ということでした。
戦を終わらせたい秀長にとって、簡単には受け止められない言葉でしょう。それでも、成政の最期を見届けることになります。


助けたいと思っていた相手の最期を見届けるのは、つらいですね。成政にも譲れない思いがあったのでしょうが、もう少し違う道はなかったのかなと思ってしまいます。向き合う秀長の表情が気になる場面です。
📌まとめ
- 成政の切腹を知り、秀長は秀吉に考え直すよう訴える
- 秀長は、助命を願った家康たちの立場も案じる
- 成政は一揆への関与を認め、秀長に最期を託す
豊臣兄弟!第43話:刀狩りに反対する秀次と、秀長の提案
成政の件が終わると、秀吉は次の策を打ち出します。一揆を防ぐため、民から刀や武具を取り上げる刀狩りです。
秀次は、民が身を守るための刀を案じる
侍以外の民から、戦いに使える道具を取り上げる。秀吉の提案に対して、秀次は反対します。
百姓にも、自分の身を守るための刀が必要だというのです。無理に取り上げれば、かえって一揆を招くのではないかとも心配します。
ここでは、秀次が民の暮らしを考えて意見していることにも注目したいですね。
ただ命令を受け入れるのではなく、問題になりそうなことを自分の言葉で伝える。秀次にも、守りたいものがあるのだと感じられそうです。
集めた武具を、大仏の建立に使うという案
そこで秀長が提案するのは、取り上げた刀や武具を、大仏の建立に役立てるという方法です。
武具を差し出すことに、別の意味を持たせようとしたのでしょう。秀吉も納得し、天正16(1588)年7月、刀狩令が出されます。
ただ、差し出す理由ができても、刀を失う民の不安まで消えるのでしょうか。そのことが、このあとの場面につながっていきます。
刀狩りの失敗を見込む北条家
一方、秀吉のもとには、北条氏政の弟・氏規がやってきます。
氏政本人が上洛しないことに、秀吉は不満をあらわにします。来年も来なければ、小田原を攻めると強い言葉で迫るのでした。
けれど北条方は、刀狩りによって各地の不満が高まり、いずれ秀吉の力が衰えると考えています。
豊臣方が天下をまとめようとするなかで、その足元が揺らぐのを待つ北条。こちらの動きも気になりますね。
📌まとめ
- 秀吉は、一揆を防ぐために刀狩りを提案する
- 秀次は、民の自衛と新たな一揆への懸念から反対する
- 秀長の提案を受け、集めた武具を大仏建立に用いることになる
- 北条方は、刀狩りへの不満が秀吉を弱らせると見込む
豊臣兄弟!第43話:刀を隠した民の事情に、秀次が苦悩する
やがて刀狩りが始まると、命令に背いて武具を隠していた人たちが、秀次の前に連れてこられます。
ここで見えてくるのは、刀や弓をひとまとめに取り上げることの難しさです。
父の形見の刀と、田畑を守る弓
民が隠していたのは、父から受け継いだ形見の刀や、田畑を荒らす獣を追い払うための弓でした。
一揆を起こそうとして、隠していたわけではありません。それぞれに、手放せない理由があったのです。
大切な家族の形見を差し出すこと。暮らしを守る道具を失うこと。
命令する側からは見えにくい事情が、ここでは一人ひとりの声として伝わってきそうです。
事情がわかっても、処罰を避けられない秀次
民の事情を知っても、秀次は簡単には許せません。秀吉の命に背いたことは変わらないからです。
許しを請う人たちを前に、秀次は苦しみます。
刀狩りが始まる前から、民にも身を守る道具が必要だと訴えていた秀次。その心配が、目の前で現実になってしまうのですね。


秀次も、民の事情がわからないわけではないのですよね。わかっていても許してあげられないから、余計につらいのだと思います。秀長ならどうするだろう、と考えながら観てしまいそうです。
📌まとめ
- 武具を隠していた民が、秀次の前に連れてこられる
- 隠していたものには、形見の刀や田畑を守る弓もあった
- 民の事情と秀吉の命令の間で、秀次が思い悩む
豊臣兄弟!第43話:利休が積み上げる饅頭に、どんな意味があるのか
そのころ秀長は、千利休に招かれて茶を飲んでいました。
利休は、秀長の前に饅頭を置き、その上へさらに饅頭を重ねていきます。お茶の席ですが、少し変わった光景ですね。
次々と積み重なる、秀吉の政策
利休は、検地や惣無事、バテレンの追放など、秀吉が進めてきた政策を挙げながら饅頭を積みます。
そして最後に口にするのが、刀狩りです。
一つひとつは、世を治めるために必要だと考えられたものなのでしょう。けれど、次々と命令を受ける側は、ついていけているのでしょうか。
積み上がる饅頭を見ていると、民や大名たちに重なる負担も想像してしまいます。
崩れた饅頭を見て、秀長はどう動くのか
最後の一つを載せたところで、饅頭は崩れてしまいます。
無理に積み重ねれば、崩れるときは一瞬。その様子を見せることで、利休は秀吉の政治への心配を伝えるのでした。
前回も、兄弟のすれ違いを案じていた利休。今回は言葉だけでなく、目の前の饅頭で秀長に気づかせようとします。

饅頭が崩れるだけなのに、どきっとしそうな場面ですね。ここまで築いてきたものがあるからこそ、崩れてほしくない。利休が伝えたいことを、秀長がどう受け止めるのか、じっくり観たいところです。
📌まとめ
- 利休は、秀吉の政策を挙げながら饅頭を積み上げる
- 最後の饅頭を置くと、積み上げたものが崩れる
- 利休の忠告を受け、秀長が行動を起こす
豊臣兄弟!第43話:秀長の対応に見える、民への向き合い方
利休の言葉を受けた秀長は、大和郡山城に家康、宇喜多秀家、毛利輝元、前田利家、小早川隆景を招きます。
兄の政治について、ほかの大名たちはどう感じているのか。秀長は、その声を聞こうとするのですね。
諸将に刀狩りの成果を見せる秀長
集まった大名たちに意見を尋ねると、輝元は、大和で集めた武具を見たいと求めます。
秀長が一同を蔵へ案内しているところへ、城下の店が盗賊に襲われたという知らせが届きました。
盗賊を退けたのは、武具を隠し持っていた町人たちです。
刀狩りの成果を見せていた、そのときに起きる出来事。集まった大名たちも、秀長がどう判断するのかを見つめることになります。
町人をとがめず、自らわびる
秀長は、武具を隠していた町人たちを責めません。
それどころか、盗賊の取り締まりが行き届いていなかったことを、一人ひとりに謝るのでした。
町人が自分たちで身を守らなければならなかったのは、なぜなのか。秀長は、まず自分の側に足りなかったことを考えたのでしょう。
民の事情を聞いても処罰せざるを得なかった秀次と、町人に頭を下げる秀長。二人の対応の違いが、ここではっきり見えてきます。
秀次の訴えを、秀吉はどう受け止めるのか
この話を聞いた秀次は、それではほかの大名たちに示しがつかないと、秀吉に訴えます。
自分は命令を守って、つらい判断をした。それなのに、秀長は町人を許している。秀次には、納得しにくいことだったのかもしれません。
一方の秀吉は、弟の行動をどう受け止めるのでしょうか。
ここでの返答が、秀次の気持ちにも大きく響きそうです。最後のやり取りは、放送を楽しみにしたいですね。


一人ひとりに謝る秀長の姿には、この人らしさを感じますね。でも、同じように民を心配していた秀次のことも気になります。秀吉には、秀次が悩みながら務めていたことにも気づいてあげてほしいなと思います。
📌まとめ
- 秀長は大名たちを招き、秀吉の政治について意見を求める
- 町人たちは、隠していた武具で盗賊を退ける
- 秀長は町人を責めず、取り締まりの不足をわびる
- 秀次の訴えに、秀吉がどう答えるのかが気になる
まとめ
第43話は、刀狩りを通して、命令を出す側と、それを受ける民の暮らしが見えてくる回です。
戦をなくすための刀狩りでも、刀を手放せば困る人がいる。その事情を知ったとき、どう対応するかに、それぞれの考え方が表れそうですね。
今回、とくに注目したいのはこちらの4つです👇
- 成政を助けたいという願いが届かず、最期を見届ける秀長
- 民の自衛を案じた秀次と、刀狩りを進める秀吉
- 饅頭を積み上げ、秀吉の政治を案じる利休
- 町人に頭を下げる秀長と、その対応に納得できない秀次
前回、兄を支えつづけると決めた秀長。今回は、兄の進める政治のなかで、困っている人たちにどう向き合うかが問われます。
そして、気になるのは秀次です。
民のことを考えていないわけではないのに、秀長とは違う対応になってしまう。秀次のつらさにも、目を向けて観たいですね。
秀吉、秀長、秀次。それぞれの思いがどう伝わるのか、放送を楽しみに待ちたいと思います。



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